【2026年刊行】翻訳ストラテジーの生成と変容―芥川龍之介はいかに中国語に訳されたか―(第21回華人学術賞受賞作品)
第21回華人学術賞受賞作品
翻訳ストラテジーの生成と変容
――芥川龍之介はいかに中国語に訳されたか――
【推薦文】
■日中中日の翻訳を目指す諸氏にも翻訳を理論研究として取り組む好学の士にも必携の一書であることは間違いないと信ずる。--白井啓介(東京大学博士、文教大学名誉教授)
■本書は、精緻なテクスト分析に立脚し、明確な問題意識と学術的な厚みを備えた研究書である。--馬小兵(北京大学教授、中国東方文化研究会副会長)
【内容紹介】
色あせぬ原作、時代に染まる訳文――芥川文学中国語訳の百年を読み解く
第21回華人学術賞受賞作品である本書は、1920年代から2025年現在に至るまでの芥川文学の中国語訳を通時的・共時的に整理し、翻訳史の見取り図を示す。とりわけ、民国期/人民共和国期という二つの時代区分と、中国大陸/台湾地域という二つの地域区分を交差させ、訳者の選択がいかなる条件のもとで成立し、いかに変容してきたのかを視野に収める。
「羅生門」、「鼻」などを中心に複数の訳文を精査・対照し、語彙・構文・修辞、さらには文化的背景を伴う表現の扱いの差異を手がかりとして、制度的力学、文化的価値判断、訳者の目的性が交錯する場において翻訳ストラテジーがいかに生成され、局面ごとにその方向性を転換していくのかというメカニズムを描き出す。
翻訳文学研究および受容研究に資する、再利用可能な訳文比較・分析の枠組みを提示する。
【著者紹介】
王 唯斯(おう ゆいし/ワン ウェイスウ)1984年、北京市東城区生まれ。翻訳家。文学博士。2016年、北京大学大学院修士課程修了、修士(翻訳)取得。同年、日本に留学。
2020年、文教大学大学院博士後期課程修了、博士号取得。2021年に帰国。
現在、浙大寧波理工学院の専任教員としてマスコミ学科の教育・研究に従事するほか、文教大学言語文化研究所の客員研究員でもある。中国翻訳協会専門家会員、国際芥川龍之介学会会員。寧波東アジア文化研究センター、北京京師(寧波)法律事務所にも所属。
2008年より翻訳業務に従事し、日中・中日翻訳を中心に、政治・文化・文学をはじめとする人文社会分野の翻訳を手がける。2026年2月現在、著書・編著書・訳書あわせて13点(分冊を含め計22冊)を刊行。主な訳書に『習近平の思想と知恵(外交巻)』、『隈研吾 全仕事』中国語簡体字版などがある。
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第21回華人学術賞受賞作品
翻訳ストラテジーの生成と変容
――芥川龍之介はいかに中国語に訳されたか――
著 者 王 唯斯(おう ゆいし)
発行者 段 景子
発行所 日本僑報社
判 型 A5判 260頁 上製本
定 価 4800円+税
発売日 2026年6月15日
ISBN 978-4-86185-369-2
注文先 https://duanbooks.myshopify.com/products/369
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