【2025年刊行】若者交流が促進する日中関係の新たな展望―第13回宮本賞 受賞論文集―

  • ¥3,960
    単価 あたり 
税込

 別のお支払い方法

若者交流が促進する日中関係の新たな展望
―第13回宮本賞 受賞論文集―

【内容紹介】

宮本賞は若い世代が日本と中国ないし東アジアの関係に強い関心を持ち、よりよい関係の構築のために大きな力を発揮していただきたいとの趣旨で2012年に設立され、今回13回目を迎えました。論文集の刊行も11冊目となります。

今回優秀賞を受賞したのは日本大学商学部チームによる「若者交流が促進する日中関係の新たな展望 ~日本ライブコマース市場の課題と中国成功事例の適用~」(学部生の部)と、東北大学大学院の劉偉婷さんの「他国の作品から新しい価値を見出す 〜「灌園叟晩逢仙女」の児童文学化を中心に〜」(院生の部)の2作品となります。

宮本賞の受賞論文の特徴として、「学部生の部」ではその時代の趨勢、潮流が色濃く反映されるのに対し、「院生の部」は流行に左右されることのない各自の専門分野に根ざした学術的な内容となっており、両者の異なる特徴の相乗効果によって、より読み応えのある内容になっています。

特に、日大チームによる最優秀賞作品は、宮本賞が始まって以来初めて、日本大学と大連大学の日中の学生たちによる共同執筆によるものであり、論文執筆にあたっての双方の交流の過程がつぶさに描かれています。論文は「日中関係の新たな展望として、相手方に対するイメージ先行ではなく、まず友人をつくることから始めるのが早道であることを提言したい」と締めくくられています。実体験を通じて、ネット時代にありがちな「イメージ先行」に警鐘を鳴らし、直接交流の重要性を訴えた貴重な提言であると言えるでしょう。

是非手に取っていただき、今を生きる日中の若者の息吹を感じていただければ幸いです。


【監修者・編者紹介】

【監修】東京大学名誉教授 高原明生(たかはら あきお)神戸市生まれ。1981年東京大学法学部卒業。1988年開発問題研究所博士課程修了(DPhil, Sussex University)。笹川平和財団研究員、在香港日本国総領事館専門調査員、桜美林大学国際学部助教授、立教大学法学部教授等を経て、2005年から東京大学大学院法学政治学研究科教授。2018〜2020年東京大学公共政策大学院院長。2024年3月東京大学を定年退職後、4月東京女子大学特別客員教授、東京大学名誉教授。5月日中関係学会会長。近著に『日中関係2001-2022』(共編、東京大学出版会、2023年5月)他。


【編者】日中関係学会 21世紀の日中関係を考えるオープンフォーラムで、「誰でも参加できる」「自由に発言できる」「中国の幅広い人々と交流していく」をキャッチフレーズに掲げている。主な活動としては、①研究会・シンポジウムを随時開催、②毎年、「宮本賞」学生懸賞論文を募集、③学生を中心とした青年交流部会を開催、④ビジネス実務者による中国ビジネス事情研究会の開催、⑤ホームページ「中国NOW」で、中国の政治・経済などの情報を提供、⑥newsletter(年3回)の発行、などがある。会員は約550名。

――――――――――――――――――――――――――――――――
 若者が考える「日中の未来」Vol.11
 若者交流が促進する日中関係の新たな展望
 ―第13回宮本賞 受賞論文集―
 監 修 東京大学名誉教授 高原明生(たかはら あきお)
 編 者 日中関係学会
 発行者 段景子
 発売所 日本僑報社
 判型 A5判 168頁
 定価 3600円+税
 発行 2025年3月31日
 ISBN 978-4-86185-363-0
 注文先 https://duanbooks.myshopify.com/products/363
――――――――――――――――――――――――――――――――
2025 Printed in Japan.  ISBN978-4-86185-363-0  C0036