【2024年刊行】アパレル企業の発展とインフルエンサーの発信力―第12回宮本賞 受賞論文集―

【2024年刊行】アパレル企業の発展とインフルエンサーの発信力―第12回宮本賞 受賞論文集―

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若者が考える「日中の未来」シリーズ第10弾!2023年の第12回「宮本賞」(日中学生懸賞論文)の受賞作13本を全文掲載。

Z世代はググらない?ネット販売だけで世界市場を席捲する中国発アパレル企業の躍進の秘密とは?

 【内容紹介】

日中の若者がいま何を考えているか?

宮本賞は若い世代が日本と中国ないし東アジアの関係に強い関心を持ち、よりよい関係の構築のために大きな力を発揮していただきたいとの趣旨で2012年に設立され、今回12回目を迎えました。論文集の刊行も記念すべき10冊目となります。

今回優秀賞を受賞した明治大学・津川凜理香さんの「アパレル企業の発展とインフルエンサーの発信力〜中国発ファストファッション『SHEIN』の事例〜」では、手ごろな価格帯、豊富な品揃え、そして店舗を持たずネット販売のみで急成長を遂げる中国発ファストファッション「SHEIN」の成功の要因は、テレビや雑誌などの旧来の媒体ではなく、SNS上で影響力を有すインフルエンサーの情報発信によって購買行動を起こすとされるZ世代にターゲットをあてたSNS戦略にあると分析しています。また、同じく優秀賞を受賞した山東大学・彭佳美竹さんの「日本と中国のジェンダー問題の現状~中日両国の交流によるジェンダー問題克服の可能性について~」では、2020年頃から上野千鶴子氏によるジェンダーに関する著書が大きな注目集めるなど、ジェンダー問題が大きな関心を集める中国の社会現象に触れた上で、日中双方におけるジェンダー問題に関するとらえ方や、問題解消のための協力の可能性などについても言及しています。

宮本賞の歴代受賞作品には、日本文化、対中世論、シェアリングエコノミー、最新テクノロジー、コロナ禍で生じた変化や、かつて日本から学んだAGC文化(主に中国語圏で用いられており、日本製アニメ、漫画、ゲームなどを指す)が、中国において更なる変化を遂げ、今や日本を含む世界の市場を席捲している状況など、日中の若者によってその時代を映すホットな話題が取り上げられています。他にも歴史、文学などの領域において、専門性の高い優れた論文も掲載されています。是非手に取っていただき、今を生きる日中の若者の息吹を感じていただければ幸いです。

【監修者】元駐中国大使 宮本雄二(みやもと ゆうじ)

1969年外務省入省。以後3度にわたりアジア局中国課に籍を置くとともに、北京の在中華人民共和国日本国大使館駐在は3回を数える。90年から91年には中国課長を、2006年から10年まで特命全権大使を務める。このほか、軍縮課長、外務大臣秘書官、アトランタ総領事、軍備管理・科学審議官(大使)、駐ミャンマー特命全権大使、沖縄担当大使を歴任。

現在は宮本アジア研究所代表、日本アジア共同体文化協力機構理事長、日中友好会館会長代行、日中関係学会会長。

著書に『これから、中国とどう付き合うか』(日本経済新聞出版社)、『激変ミャンマーを読み解く』(東京書籍)、『習近平の中国』(新潮新書)、『強硬外交を反省する中国』(PHP新書)、『日中の失敗の本質』(中公新書ラクレ)、『2035年の中国 習近平路線は生き残るか』(新潮新著)。

【編者】日中関係学会

21世紀の日中関係を考えるオープンフォーラムで、「誰でも参加できる」「自由に発言できる」「中国の幅広い人々と交流していく」をキャッチフレーズに掲げている。主な活動としては、①研究会・シンポジウムを随時開催、②毎年、「宮本賞」学生懸賞論文を募集、③学生を中心とした青年交流部会を開催、④ビジネス実務者による中国ビジネス事情研究会の開催、⑤ホームページ「中国NOW」で、中国の政治・経済などの情報を提供、⑥newsletter(年3回)の発行、などがある。会員は約550名。

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 若者が考える「日中の未来」Vol.10
 アパレル企業の発展とインフルエンサーの発信力―第12回宮本賞 受賞論文集―
 監 修 元駐中国大使 宮本雄二(みやもと ゆうじ)
 編 者 日中関係学会
 発行者 段景子
 発売所 株式会社日本僑報社
 判型 A5判 208頁
 定価 3600円+税
 発行 2024年3月23日
 ISBN 978-4-86185-346-3
 注文先 https://duanbooks.myshopify.com/products/346