【2024年刊行】日本王朝物語に見られる異界譚

【2024年刊行】日本王朝物語に見られる異界譚

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【内容紹介】千年前の人たちは未知の世界をどのように認識し、想像していたのか。そして文化交流の足跡はどのようであったのかを追跡することは重要な意義がある。

人間世界の範疇における未知な土地・場所、または人間世界の時間・空間から飛び出し、神仏、妖怪、鬼、死者が存在する場所は、異界の領域に属する。

異界譚の研究は人間の未知の領域に対する研究であり、それを通して当時の作者たちの文学の教養、想像力、異国と神仏世界への認識を知ることができる。それは文学を手段として、人と人、人と地域が交流し、融合した結果であると言える。

本書は『竹取物語』『うつほ物語』『源氏物語』『浜松中納言物語』『松浦宮物語』といった日本の王朝物語を題材に選び、それらの中に見られる異界譚を現代の視点で捉え、現代社会との結びつきを探ることによって、王朝物語の異界譚についての斬新な視点や思考を提供する研究書である。


【著者紹介】張 永維(ちょう えいい)1993年生まれ、中国ハルビン市出身。中国吉林大学外国語学部日本語学科卒業、南開大学大学院日本言語文学研究科日本古典文学専攻修士課程修了、一橋大学大学院言語社会研究科博士後期課程修了、博士(学術)学位取得。一橋大学特別研究員を経て現在上海外国語大学区域国別研究院に勤務中。専門は日本古典文学、和漢比較文学。

主な論文は「龍宮譚の視座から見た『源氏物語』の明石の君の物語と『柳毅伝』の関連」『言語社会』第15号(一橋大学大学院言語社会研究科、2021年3月31日)、「異界譚の視座から見られる『浜松中納言物語』の河陽県の后」『学芸国語国文学』第55号(2023年3月15日)など。

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日本「王朝物語」に見られる異界譚
著 者 張 永維
発行者 段 景子
発行所 株式会社 日本僑報社
判 型 A5判 168頁 並製本
定 価 4800円+税
発売日 2024年2月9日
ISBN  978-4-86185-318-0
注文先 https://duanbooks.myshopify.com/products/318
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