寄語奥運 寄語中国

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第3回日本人の中国語作文コンクール受賞作品集 寄語奥運 寄語中国

2090円(税込)

 

【内容紹介】

第三回となる今年は、23の都道府県、海外4都市の幅広い年齢層の日本人(9~71歳)から応募があり、あらゆる世代が参加したといえよう。応募者には、特に小・中学生の存在が目立った。昨年の学生の部・最優秀賞受賞者、安部京さん(当時8歳)に引き続き、日中友好に携わる機会の乏しい小・中学生に大きく門戸を開き、次世代の育成に勤めている点が意義深い。

 第三回のテーマは、「寄語奥運・寄語中国」をキーワードに、一「2008年 北京オリンピックへのメッセージ」、二「中国の環境保護における日中協力について」をテーマに行われた。応募作品はいずれも秀作で審査は難航したが、最優秀賞(中国大使賞)には学生の部では新保隆之氏(東京外国語大学三年生)、社会人の部・最優秀賞、久保裕之氏(京都府、立命館大学白川静記念東洋文字文化研究所職員)が受賞の栄誉に輝いた。

 学生の部・最優秀賞、新保隆之氏(東京外国語大学三年生)は、「『ハリネズミ』を『ねずみ』に変えた中国」と題し、中国・瀋陽に留学したとき、自分は人と距離を取って接するハリネズミであったが、中国人の人情味によってハリのないネズミになったと述べた。最初は馴れ馴れしいと思った中国人の接し方であったが、その人懐っこい態度が子年の今年、北京オリンピックを成功させ、世界各国の人々のハリを縮め、ネズミの家族がくっつきあって暖を取るようなあたたかい関係を築くだろうと述べている。

 社会人の部・最優秀賞、久保裕之氏(京都府、立命館大学白川静記念東洋文字文化研究所職員)は、「オリンピックでは中国の特色をもつ文字表記を」と題して、北京オリンピックへの具体的かつ実現可能な提言をしたことが評価された。案内図やプラカードに漢字を使用すると同時に、できる限りその国の言葉も併記する。そのことによって、中国が独自の文化と価値観を有することを紹介し、そして世界にも多くの価値観があり、どの国・地域も外国のそれを尊重すべきであると提唱ができると提言している。

 また、小・中学生も負けじと提言を行っている。一等賞の布施望くん(東京都府中市立矢崎小学校・10才)は、小学生ならではの瑞々しい感性で、北京オリンピックに関わる「五」を中国人の友人と考えたことをまとめている。五輪(5つの輪)、5種類のマスコット(福娃、フーワァ)、この2つを足すと10になり、布施くんと友人の年齢となる。

 二人は北京オリンピックでスローガン「同じ夢、同じ世界」が実現するところを見たいと願う。きっと「布施望(=不失望と同じ発音)」だろうとユーモラスにまとめ、そこに次世代の日中交流が「不失望」であることをうかがわせる。

 二等賞の西田聡くん(舞鶴市立城南中学)は、在日中国人との交流を通して、日本社会に隔たりや偏見、差別意識がなく、平等で対等であるかと自答し、北京オリンピックのスローガンが実現していくよう将来は日中間を結ぶ外交官になりたい、と夢を述べている。

【学生の部】

★最優秀賞(中国大使賞)

新保 隆之(東京外国語大学三年生)

★一等賞

藤原 光希(関西大学四年生)

布施 望(東京都府中市立矢崎小学校)

★二等賞

大城 みなみ(大東文化大学)

西田 聡(舞鶴市立城南中学)

新藤 和樹(大東文化大学)

増田 寛子(亜細亜大学)

★三等賞

茂木 香苗(大東文化大学)

小野 芳敬(関西学院大学)

大友 聡(北京・首都医科大学)

磐村 光紀(北京市第五十五中学)

飯塚 敦久(北京市世青中学)

風味 雄也(大東文化大学)

五十嵐 仁(東海大学)

飯ヶ谷 彩(大東文化大学)


【社会人の部】

★最優秀賞(中国大使賞)

久保 裕之(京都府、立命館大学白川静記念東洋文字文化研究所職員)

★一等賞

山本 一郎(愛知県、有限会社山幸)

山本 佳世(北海道、テレビ局勤務)

★二等賞

松井 洋人(中国上海市、オムロン(株)中国自動化統轄集団カスタマーサポートセンタ(客戸服務中心)統轄部長)

島貫 クミ子(埼玉県、主婦)

池田 彩歌(広島県、(有)快適情報社)

石川 里美(東京都、会社員)

東 幸司(中国天津市、三ッ星ベルト)

大熊 雄一郎(熊本県、時事通信社記者)

★三等賞

秋元 真(中国上海市、中国ヤクルト株式会社)

小谷野 晃一(神奈川県、所属なし)

神野 真美(東京都、会社員)

長田 耕一(東京都、小金井市教職員研修センター)

鈴木 舞(東京都、大学研究所派遣職員)

阪村 幸代(三重県、主婦)

多田 州一(北海道、北海学園札幌高校日本史講師)

加藤 之義(東京都、元会社員)

小林 智子(大阪府、城山台保育園)

西田 徳子(京都府、所属なし)

毛利 勝好(愛知県、ノイアックコーポレーション)

須田 文生(福島県、中国針灸センター針灸師)


日中交流研究所所長・段躍中:

「『作文』は文章を通じて人をつなぐもの。作品集が日本の中国語学習者からの提言として、市井の人々のまなざしを反映し、日中相互理解の一端を担うことを心より願っております」

 

【書誌データ】 

書名 『寄語奥運 寄語中国』

副題 第3回日本人の中国語作文コンクール受賞作品集

編者 段躍中(だんやくちゅう)

出版 日本僑報社

判型 A5判 235頁 

定価 1900円+税

発行 2008年3月6日

ISBN 978-4-86185-072-1 C0036

 

マスコミに取り上げられたこの本の 書評はこちら


★中国語作文コンクール受賞作品シリーズのご案内

第一回受賞作品集『我們永遠是朋友』

第二回受賞作品集『女児陪我去留学』

第三回受賞作品集『寄語奥運 寄語中国』