少年美術物語

  • ¥1,650
    単価 あたり 
税込


商品ID232
豊子愷児童文学全集 第6巻 少年美術物語
1650円(税込)
落書きだって芸術だ!豊かな自然、家や学校での生活、
遊びの中で「美」を学んでゆく子供たちの姿を生き生きと描く。


お正月/初雪/年画/弟の新しいコート/歩きはじめ/ついばみ/子供の日の前夜/春のピクニック/遠足/竹影/父さんの扇子/試し描き/珍珠米(トウモロコシ)/母さんの水浴び/溶けた?燭/新しいクラスメイト/葡萄/展覧会/落葉/二人の釣り人/黒板の落書き/冬着に寄せて/美と共感/児童画/版画と児童画/児童画を語る


【海老名香葉子さん 推薦の言葉】
豊子愷は大変な子供好きで、子供の純粋な感性を愛し、子供たちの成長の糧となるようなお話をたくさん書き残しました。豊子愷自身も良き父親でしたが、子供たちが育っていくのを喜ぶと同時に、彼らが少年時代に別れを告げることを惜しむ作品を残しています。このあふれるような愛情は、子を愛する親ならではのものでしょう。
 日本ではまだあまり知名度の高くない豊子愷ですが、この度の出版を通じて多くの方にその作品を知っていただき、人間社会の普遍のテーマを感じていただければと思います。


【内容紹介】
中国近代文壇を代表する豊子愷の児童文学全集第6巻。豊子愷は竹久夢二と親交をもち、叙情味にあふれる漫画の作者として多くの読者に愛されたほか、『源氏物語』『草枕』などの翻訳を手がけるなど、日本とも深い関わりを持った。本書では美術の基礎知識を青少年向けに分かりやすく記した散文や講演録を収める。特に1936年1月~12月にかけて、上海の少年少女向け雑誌『新少年』に連載された文章は、江南の豊かな自然や当時の風俗とともに、子供たちが生活や遊びの中で美術に親しみ、知識を深めてゆく姿を生き生きと描き出す。


【著者紹介】
豊子愷(ほうしがい)近代中国の代表的な漫画家・散文家・翻訳家。1921年(大正10年)日本に短期留学した際、竹久夢二と親交をもち、大きな影響を受けた。帰国後の1925年、新聞に「子愷漫画」の名でひとコマ漫画を発表し「漫画」という言葉を中国で広めた。また「源氏物語」や夏目漱石の「草枕」の翻訳をしたことでも有名。


【訳者紹介】
舩山明音 1976年生まれ。中国書籍専門書店・出版社勤務のほか、編集者・中日翻訳者として活動。広島大学文学部文学科(中国語学・中国文学専攻)卒業。日中翻訳学院「武吉塾」第11期・第15期修了。訳書に『中国出版産業データブックvol.1』(日本僑報社、共訳)、著書に『日本人が知りたい中国人の当たり前』(三修社、共著)。


【書誌データ】
『豊子愷児童文学全集 第6巻 少年美術物語』
著者:豊子愷
訳者:舩山 明音
出版:日本僑報社
判型:四六判204頁
定価:1500円+税
発行:2017年3月25日
ISBN 978-4-86185-232-9