中学生小品

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中学生小品 豊子愷児童文学全集 第7巻
1650円(税込)
子供を愛し、子供の心を持った作家、豊子愷。
小さな者たちへの思いが込められた随筆集。
彼がいかに育ったか、その道筋を語る。

貧しいシーソーの子/提灯見物/蜜蜂/春を惜しむ/粗食するなら/絵を学んだころ/自分の絵を語る/二人の学生/幼児の物語/伯豪の死/寄宿生活の思い出/葉聖陶童話と私/昔の話/甘い思い出

【海老名香葉子さん 推薦の言葉】
 豊子愷は大変な子供好きで、子供の純粋な感性を愛し、子供たちの成長の糧となるようなお話をたくさん書き残しました。豊子愷自身も良き父親でしたが、子供たちが育っていくのを喜ぶと同時に、彼らが少年時代に別れを告げることを惜しむ作品を残しています。このあふれるような愛情は、子を愛する親ならではのものでしょう。
 日本ではまだあまり知名度の高くない豊子愷ですが、この度の出版を通じて多くの方にその作品を知っていただき、人間社会の普遍のテーマを感じていただければと思います。

【内容紹介】
 近代中国が生んだ漫画家にして文人の豊子愷。彼がどのように絵や文章、生き方を学んだかがこの随筆集で明らかにされる。おかしくもむずかしい切ない学生時代の思い出。勉強に夢中だった彼が友達に魅かれ、絵の描き方を覚え、音楽に情熱を燃やした十代を経て、結婚し子供を持ってからは、いかなる思いを持つに至ったか。蜜蜂や若い二人の学生、貧しさの中にいる子供たちへの優しい気持ちが、あふれるユーモアにより彩られる。さらには幼児にもわかるよう、物語について分類し、例をあげ、細かな注意点とともに創作法まで教えてくれる。

【著者紹介】
豊子愷(ほうしがい)
近代中国の代表的な漫画家・散文家・翻訳家。1921年(大正10年)日本に短期留学した際、竹久夢二と親交をもち、大きな影響を受けた。帰国後の1925年、新聞に「子愷漫画」の名でひとコマ漫画を発表し「漫画」という言葉を中国で広めた。また「源氏物語」や夏目漱石の「草枕」の翻訳をしたことでも有名。


【訳者紹介】
黒金祥一(くろがね・しょういち)
1981年、京都府に生まれる。立命館大学文学部で中国文学を学び、卒業。やまねこ翻訳クラブ会員。訳書に絵本『じいちゃんの火うちばこ』(徐魯/文・朱成梁/絵 ワールドライブラリー)、『雲のような八哥鳥』(谷力/文・郁蓉/絵 ワールドライブラリー)。中国文学のすばらしさを世に広めることが目標。
【書誌データ】
『豊子愷児童文学全集 第7巻 中学生小品』
著者:豊子愷
訳者:黒金祥一(くろがね・しょういち)
出版:日本僑報社
判型:四六判204頁
定価:1500円+税
発行:2017年4月5日
ISBN 978-4-86185-191-9